インタビュー

研究室紹介しまSHOW

大学生が普段、何をテーマにどんな事を学んでいるのか。学生が所属する研究室を紹介します。

最新号●令和3年はる号(令和3年4.20発行)

vol.39 山形大学大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 羽鳥晋由研究室

動くタンパク質が生み出す無秩序から秩序ある世界を覗く……羽鳥先生の研究室ではお肉に含まれる「運動性タンパク質」を研究対象とし、化学エネルギーを直接、力学エネルギーに変換する仕組みを調べておられました。
タンパク質の大きさの世界では、熱エネルギー、化学エネルギー、バネのエネルギー、電気エネルギーが同程度の大きさになっていて微妙なさじ加減でそのバランスが変化します。日常の大きさでは力を加えなければ停止したものは動きませんが、タンパク質のサイズになると、分子は絶えずでたらめにゆらぐ"熱運動"をしています。一方で運動性タンパク質は化学反応に伴って方向性のある"滑り運動"をおこないます。その"熱運動"と"滑り運動"との関係や、さらに電気的な作用や水との作用の運動への効果を調べ、でたらめな状態から協調的な運動や規則的な構造の形成などの秩序ある状態を生み出す新しい方法論につながることが期待されるとのことです。
研究で鍛えた共同作業は、みんなでおこなう<きまぐれ料理会>でも役立っており、最近はコロナ禍で自粛しておられるようですが、以前は皆さんで料理もしていたとのこと。和気あいあいと研究に取り組まれているようです。

バックナンバー●令和3年ふゆ号(令和3年1.12発行)

vol.38 山形県立米沢栄養大学 健康栄養学部 健康栄養学科 金谷由希研究室

金谷先生の研究室では、米沢市の健康まちづくり推進事業「企業を対象とした適塩教室」を実施されており、今年度はPowerPointを用いた資料やリーフレットの配布によって適塩知識の普及を推進されたそうです。
具体的な実施内容として米沢市内の企業4社の社員の方々を対象に適塩の普及活動をして分かったことは、全体的に塩分の摂取量が多いことや知識があっても実際に行動に移している人が少ないということだそうです。
麺の汁を残したり、減塩の調味料を使ってみたりと意識を少し変えるだけで塩分の摂取量を減らすことができ、高血圧などの生活習慣病の予防につながります。生活習慣病の予防には、食事のほかにも運動や飲酒、喫煙などを気を付けていく必要がありますが、まずは研究室で実施する適塩教室が地域のみなさんの食事やその他の生活習慣を見直すきっかけになってほしいとお話しくださいました。
和気あいあいと課題研究に取り組みつつも、遊ぶ時と作業をする時はしっかり切り替えて取り組まれておられる和やかな研究室でした。

バックナンバー●令和2年あき号(令和2年10.30発行)

vol.37 山形大学大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 村澤剛研究室

村澤先生の研究室ではマイクロ鈴構造金属・圧電高分子といった「スマートマテリアル」と呼ばれる新しい材料について研究をおこなっておられます。
村澤研究室では、学生一人一人に担当の材料が与えられ、その新しい材料の開発をおこなうとともに、購入した装置だけでなく材料を評価する装置を自作することで、材料工学、機械工学、電気・情報工学から機械設計や電気回路、プログラミングなどについて幅広く学ぶことができ、多角的視点から俯瞰的に物事を考える力が自然と身につけられるようになることが、すごいところだと所属学生さんが話してくれました。
研究室内のイベントとして、新しく研究室に配属された学生との芋煮会や花見、卒業生送別会、院試や研究発表会の打ち上げなどを年間を通しておこなうことで親睦を深め、それ以外にも高校生などを対象とした研究室紹介を積極的におこない、情報を発信しているそうです。

バックナンバー●令和2年なつ号(令和2年8.1発行)

vol.36 米沢女子短期大学 英語英文学科(司書課程・司書教諭課程担当) 畑田秀将研究室

畑田先生の研究分野は図書館情報学で、馴染みのない分野のようですが、図書や雑誌・電子書籍などの図書館資料やレファレンス、児童サービスなどとても身近な学問のようです。
ゼミでは「異文化と多様性の理解」をテーマに、学生それぞれが興味関心あるテーマを設定し、定期的な発表に向けて取り組んでおり、一般的にイメージされる諸外国の習慣や価値観の違いについての異文化だけでなく、普段の生活のなかにも気づきにくい異文化に目を向け、他者への想像力と理解を社会に出る前に培ってほしいとのことでした。 先生から地域の皆さんにお伝えしたこととして――旅行の計画にぜひ図書館も検討してみてほしい――図書館には全国の旅情報があり、博物館・美術館と同じく地元ならではの郷土資料コーナーも見応えがあります。また、全国に点在する有名な建築家が設計した建築物も魅力があります。なにより自身の町の図書館のよさを再認識する機会になることでしょう、とのことでした。

バックナンバー●令和2年ふゆ号(令和2年1.9発行)

vol.35  米沢栄養大学 健康栄養学部 健康栄養学科 北林蒔子研究室

北林先生の研究室では食育、栄養教育、公衆栄養活動などを研究テーマにされており、「魚ばなれ・野菜ぎらい」をテーマとした「児童を対象とした食育体験の効果の検証」を行っており、家庭と連携した継続した食育が大切との考えから、子ども達が好きなハンバーグやカレーなどではなく、あえて魚と野菜中心の和食メニューを取り入れての食育体験等を行っておられました。
とても明るい雰囲気の和気あいあいとした研究室で、社会で活躍できる管理栄養士を育てる素敵な環境でした。

バックナンバー●令和元年なつ号(令和元年7.10発行)

vol.34  米沢女子短期大学 社会情報学科 中川 恵 研究室

先生ご自身の研究テーマとしては、よりよい食と暮らしのしくみづくりを研究され、ゼミでは「農山漁村」「暮らし」「コミュニケーション」を共通のキーワードにしつつ、それぞれの関心を探究するという方式を採用し、学生それぞれのテーマに沿って、地域との関わりの研究にも多くの交流を図っているそうです。
地域研究や「地域の宝さがし」を旗印とする地元学は短い期間で成果を出すことが難しい分野だからこそ、ゼミでは時間と労力を費やしてでも知りたいと思える、自分なりの課題をみつけるプロセスを大事にし、ネットや本で読んだだけでわかった気にならないこと――現場に足を運び、話を聞き、体験すること――も尊重している。とのことでした。

バックナンバー●2019年ふゆ号(H31.1.11発行)

Vol.33 山形大学大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 幕田 寿典 研究室

私たちの研究室は、超音波を用いた独自のマイクロバブル生成技術の研究に取り組んでいます。マイクロバブルと言われる、髪の毛の太さより小さい泡を取り扱っています。先生が開発した超音波を使ってマイクロバブルを発生させる装置『中空超音波ホーン』を用いて、様々な研究を行っています。中空超音波ホーンは、気体状態のものなら種類を選ばずに、液体中にマイクロバブルが生成可能です。超音波を使用したマイクロバブル生成技術は、本研究室の独自の技術です。また、水と反応して固まる気体でマイクロバブルを生成することで、中が空洞のカプセルができます。それを利用し、薬剤を体内に運ぶことができ、ガンの治療などに効果があるのではないかと期待されています。地域の方々には、機械工学のような一見医療とは関わりがなさそうな分野でも、医療従事者とは違うアプローチで医療に関わっていけることを知っていただきたいです。研究室では、全員が同じ居室で過ごしているので、先生と学生の距離が近く、研究しやすい環境です。学生が自主的に論文の練習を協力して行い、高めあいながら成長しているところが良いところです。これからも、学生さんと二人三脚で社会の役に立てる研究を行っていきたいですと話してくださいました。

バックナンバー●2018年あき号(H30.10.1発行)

Vol.32 山形県立米沢栄養大学 健康栄養学部 健康栄養学科 安部 貴洋教授

私たちの研究室は、幼児教育の中での食の役割や、地域における食を中心に研究しています。絵本の中の食の扱われ方や子どもが誰かと一緒に食べるということの持つ意味や影響について文献調査を中心に取り組んだり、保育における食の重要性や、保育園に通う子どもにとっての食の役割などを調査しています。1年生から同じクラスで学んできたメンバーで和気あいあいとのびのび活動しています。研究の一環でお互い読み聞かせをしあったり、少人数なので意見も言いやすいです。今は米沢の食文化に密着した食育絵本制作に取り組んでいます。米沢市の健康課を通じて、吾妻保育園さんや緑が丘保育園さんをご紹介いただき、取材を行っています。対象は5、6歳児でまだどのような形で展開するかは未定ですが、個人に配布、各園に大型絵本として配布等考えています。先生は卒業研究以外に、絵本の制作などを通じて、私たちが学外に出る機会を多く作ってくださっています。貴重な経験をさせていただいています。と話してくださいました。

バックナンバー●2018年なつ号(H30.7.10発行)

Vol.31 米沢女子短期大学 英語英文学科 渡邊 真由美 研究室

私たちの研究室は、19世紀末から20世紀初頭のアメリカリアリズム文学を研究しています。。アメリカのリアリズム文学には、人間が考えていることを考えているままに描き出す文学と現実社会をそのまま文字に起こす文学の2つ系統があります。このゼミでは後者を取り扱っています。今は、「街の女マギー」という本を読んでいます。優秀な人間でも劣悪な環境に生まれたことにより、過酷な生き方になってしまう様を描いている作品です。この作品はスラム街の貧しい様子が聴覚や嗅覚など五感に訴えかけるような事細やかな描写が淡々とつづられているのが印象的です。ゼミは、4人という少人数なので、自分の意見も言いやすい環境です。アットホームで楽しく学べています。全員が必ずゼミまでにその章を読んできて、自分の考えを発表するようにしています。どう思ったかも大事ですが、なぜその考えに至ったかというのが一番大事だと思います。自分の思考がどういった過程を経て、その考えに至ったのかを言語化する力がつけるようなゼミにしたいと日ごろから思っています。と話してくださいました。

バックナンバー●2018年ふゆ号(H30.1.11発行)

Vol.30 山形大学大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 妻木勇一 研究室

私たちの研究室は、「深海から宇宙まで」ロボットを使った幅広い研究テーマに取り組んでいます。
主なテーマは、「ミニチュアヒューマノイド」、「さくらんぼ自動収穫ロボット」「バイオロギング用システム」といです。ミニチュアヒューマノイドは、ロボットを通して遠隔地にいる人とコミュニケーションを取ることができます。「さくらんぼ自動収穫ロボット」は 、さくらんぼ農園の中を、ロボットが自立移動して、自動で収穫を行うロボットです。「バイオロギング用システム」では、主にマッコウクジラに取り付けるバイオロギング用ロボットの開発をしています。
研究室は先輩から声をかけていただき一緒に外食に出かけることもあるほど仲は良いですが、集中するときは全員集中し、メリハリのある研究生活ができています。
チームでの研究が主になっていますので、チームごとに意見を出し合いながら研究を進めることで幅広い知識を得ることができます。
先生は厳しくもあり優しいです。研究に対して妥協を許さず、常に新しい案を模索されています。
さくらんぼの収穫が第一の目標ですが、いずれは他の果物の収穫や別の農作業が出来るように展開することで、多様性を持つ農業ロボットを実現することが最終的な目標です。と話してくださいました。

バックナンバー●2017年なつ号(H29.7.12発行)

Vol.29 山形県立米沢栄養大学 金光秀子 研究室

私たちの研究室は、地域の高齢者の方々に食物摂取頻度調査票という媒体を用いて聞き取り調査を行い、食生活習慣や栄養状態の実態把握を行ったり、調理業務の作業効率についての研究や喫食率の向上のための給食満足度に関する調査などを進め、学生それぞれが食と健康の「課題解決」を目指しています。研究室は4人という少人数なのでお互い意見を言い合える環境です。今は管理栄養士の国家試験に向けて勉強会も行っています。SATシステムという機械は、チップ入りのフードモデルを用いて、その食品の栄養価を算出します。年に何回かイベントに出向き来場者にフードモデルを用いた食事のアドバイスをしています。SATシステムを使ったイベントやボランティアなどを通して、地域に根差した活動をする機会が増えました。将来は、皆さんそれぞれが学んだことを生かし、人々の食と健康を支えていく決意をお話しくださいました。

バックナンバー●2017年はる号(H29.4.5発行)

Vol.28 山形大学大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 赤松正人研究室

主に流体の熱伝達促進と熱伝達制御に関する基礎研究を行っています。金属などの熱が伝わりやすいナノサイズの微粒子を水などの流体に混ぜると熱の伝わりやすさを促進させることができます。このような流体をナノフルードといいます。ナノフルードを用い、水と比べてどれくらい多くの熱を効率的に運ぶことができるのかを測定したり、水との自然対流の違いを研究したりしています。学生は互いに切磋琢磨し、情報を共有したりしながら和やかに明るい雰囲気で活動しています。先生は、研究に対しては並々ならぬ情熱を持っている先生です。研究に行き詰った時には、的確なアドバイスをしてくださいます。研究室はコアタイムが決められていることで規則正しい生活ができたり、毎週金曜日には掃除を行いコミュニケーションをとるなど社会に出たときに役に立つようにという先生の思いが込められています。近い将来ナノフルードを使った、高効率熱交換器を開発し、屋根融雪や道路融雪に発展させることが私たちの夢です。と話してくださいました。

バックナンバー●2016年ふゆ号(H29.1.10発行)

Vol.27 米沢女子短期大学 国語国文学科 村瀬 桃子研究室

主に現代の教育問題を中心に、過去の文献と比較しながら教育学全般を勉強しています。先生が性教育の研究を専門にしているので、それに関わりLGBTの人々について触れる人もいます。国語国文学科では唯一女性のみのゼミで、しっかり自分の意見を持ち、分け隔てなく仲のいいゼミです。学生はみんな勉強熱心で、行われるディスカッションはどこのゼミよりも熱いと思います。先生は、知識量が豊富でゼミ以外の学生の相談も受けて下さいます。研究内容は、小中高と感じたことなど、自分の経験をすべて落とし込む事が出来る研究なので教職を取りたい人はもちろんもっと深く教育を学ぶことが出来ますと話してくださいました。